靖国神社の花嫁人形を思い出して

今日、家族から「結婚しろ」みたいなお小言をまた頂戴しまして、なんだかなーと思ったときに、靖国神社の花嫁人形を思い出しました。
靖国神社には遊就館(ゆうしゅうかん)といういわゆる軍事博物館があります。
この遊就館に「花嫁人形」が展示されています。

花嫁人形は文字通り花嫁姿の日本人形です。
ある遺族が、第二次世界大戦で若くして亡くなった息子のために、まだ妻もめとっていなかった息子のため、せめて花嫁人形をと靖国神社に奉納しました。それがきっかけで、いろいろな遺族たちが未婚で亡くなった息子のために花嫁人形を作って靖国神社に奉納しました。
私はその花嫁人形を遊就館で見学したとき、いかに戦争で死んでいった兵士たちが若き人間たちであったのかということを思いました。
当時は今のように生涯未婚なんて時代ではなくて、若者はすぐに結婚するようなそんな時代でした。そのような時代の中で、結婚もせずに亡くなったというのは、それだけ若くて、もしくは幼い青少年たちが兵士として戦場に送られたということの証左でもあるだろうと思います。
そして、戦争で子供を亡くした親たちの無念を思ったのです。
花嫁の人形を奉納するという行動には、親たちのそこしれぬ苦しみが感じられるように思うのです。

最近は親たちの子供のための婚活というのも盛んな様子です。
結婚しない適齢期の子どものために、親同士が見合いをするというそんな時代になりましたが、いつの時代も、親は子を思うものであり、子には結婚して幸せになってほしいと願うものなのでしょう。

花嫁人形という光景に、私は戦争の黒々とした渦を感じます。
人を飲み込み、物を飲み込み、そして幸せを飲み込んでいく。そして何も残らない。
そんな魔性の渦を私は感じるのです。
 
 
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