第二次世界大戦映画「橋」を紹介します

友人の銀河孔明さんが持っていたDVDの中にこの映画がありました。
タイトル、パッケージを見ておもしろそうと直感した私は、孔明さんからこのDVDを借りました。
そして、観ました。
熱い感動に包まれ、私は感動した時の姿勢「体育座り」でじっくりとこの映画を見通しました。

この映画は1959年のドイツ映画で、モノクロです。
第二次世界大戦の末期のドイツが舞台で、少年たち(中学生と高校生の中間ぐらいの少年たちです)にも召集令状が届きます。
7人の少年たちは村はずれのとある橋を防衛することを命じられます。
戦略的に無価値な橋と言われていましたが、そこに敵は攻め寄せ・・・・・・

この映画は秀逸でした。
戦闘シーンも美しく見事でしたが、そこに至るまでの戦時下での日常や7人の少年たちの心の描写が丹念に描かれ、最後の戦闘シーンそしてクライマックスと見事な展開を遂げていました。
第二次世界大戦戦時下のドイツ人たちの日常とはどんなものだったのかという点から勉強になりました。
少年たちにも届く召集令状。嘆く大人たち、喜ぶ当の少年たち。理想に燃える少年たちと現実に冷めた大人たち。
私は日本と比較しながら見ました。同じ敗戦を経験した両国ですが、戦時下の状況はだいぶ違っているようすです。例えば学校の授業で敵国語である英語を教えていたり、少年と少女が恋の交流をしていたり、ドイツは精神的な余裕があったように感じられました。
7人の少年たちの学校の担任の先生は、軍隊に交渉にいき、彼ら7人を後方においてほしいと頼みます。
断る軍の担当者ですが、その担当者は少年たちを安全なところにと、無価値と思われた橋の防衛への配置を手配します。
そして、7人の少年兵たちの担当として、中年の伍長が配置されます。
ここあたりのヒューマニズム。戦争という極限の状況で展開されるヒューマニズムに私はうなりました。美しい描写です。
人間の美しさとはこういうところにあると私は思うのです。

中年の伍長は少年兵たちのためにコーヒーを持ってこようと駐屯地に戻ろうとしますが、それを見た憲兵は逃亡と勘違いします。そして憲兵と伍長の間に銃撃戦が展開されて、伍長は死んでしまいます。少年兵のことを想っていた父のような存在である伍長がこともあろうに味方に殺される展開を見て、戦争の非情さを思ったのです。

そして、押し寄せる敵軍。
米軍が押し寄せると聞いたとき、ソ連軍でなくて本当によかったと思いました。
略奪暴行の悪名名高いソ連軍よりもアメリカ軍のほうがまだ増しだと思ったからです。

7人の少年兵たちは果敢に戦い、アメリカ軍をせき止めます。
敵を仕留めてにやりと笑う少年兵の哀しさが目に焼き付いて離れません。
しかし、一人、また一人と殺されていきます。
少年であることに気が付く米兵たち。そんな少年と戦ってもしょうがないと思った米兵は、少年たちに投降を促しますが、そんな米兵と少年兵の間にも銃撃戦が生じ、両者ともに死んでしまいます。
そして最後には・・・・・・

味方同士の裏切りと銃撃戦。敵である少年兵に投降を促す米兵。
ヒューマニズムの凝縮があります。
その熱いドラマに私はいたく感動しました。
人間とは何か、戦争とは何かということをあらためて考え、人間の哀しさを思ったのです。
大変おもしろい映画でした。孔明さんありがとうございました。
 
 
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